こんにちは。ポップジャパンの石川です。
今回はちょっと雰囲気のある空間から失礼します。
こちらは広島市中区にある『旧日本銀行広島支店』。戦前から立つ建物で原爆ドームと同じく被爆建物であり、現在はアートなどの展示会場として利用されています。
とても雰囲気のある空間。
現在、こちらの旧日本銀行広島支店では「Hiroshima Art Document2018」と題し、国内外のアーティスト達による作品の展示が行われています。
そして、こちらの天井から下がった大きな写真展示。
じつはこの作品は布に印刷されており、そしてその制作についてポップジャパンがお手伝いさせていただいたこともあり、2018年9月22日にオープニングイベントへと潜入してきました。
平和都市ヒロシマの被爆建物から発信する「平和について考える美術展」。その一部ですが、御覧ください。
20年以上続く展示会。今回は駐日フランス大使も登場!
この「Hiroshima Art Document2018」は1994年に発足し、毎年「ヒロシマからアートで平和を発信する」狙いを持って開催されています。
実に24年にわたる取り組み。その功績もあってか、今回のオープニングイベントにはローラン・ピック駐日フランス大使も列席し、開催にあたっての挨拶をされました。
ローラン・ピック駐日フランス大使(右から2番目)
また、今回はオープニングに参加出来なかったアーティストもいましたが、国内外から10人の作家が参加。
旧日本銀行広島支店の展示スペースを有効に使った10作品が展示されています。
また、このイベントを企画されている伊藤由紀子(いとうゆきこ)さんによると「今回はほとんどが新作。来て見て感じていただきたい」とのこと。
様々な作品から平和への願いが伝わってきます。
ポップジャパンもアート作品制作のお手伝い
こちらのアート作品3作はフランス出身の作家『ジュスティーヌ・エマ』さんによるもの。
大阪大学教授で工学博士でもある石黒浩(いしぐろひろし)さんとの、言わばコラボ作品でもあり、石黒さんの手がけるロボットの姿を、独自の角度で切りだしています。
こちらの作品を展示するにあたり、布への印刷を行い天井から吊るすということでポップジャパンの印刷技術でもって出力をしました。
「間違いがあってはいけない」と出力校正もしたのですが、校正用の印刷物はなんとそれは海を越え遠くパリの地まで行ったのだとか。思いがけず国際的なお仕事をさせていただいていました。
結果は、作家のジュスティーヌ・エマさんにもご満足いただいたようす。
また、次回の会場である壱岐では別の作品も展示されるのだとか。
そちらも撮影させていただきました。
ジュスティーヌ・エマさん(左)とポップジャパンの中村(右)
また、旧日本銀行広島支店の入り口にも大きな幕を設置。こちらもポップジャパンで制作したものになります。
これらの他にもHiroshima Art Document2018は、様々な表現手法によるアートが展示。
この「鉛で作った亀」ですが、そばに置いてある袋は福島原発事故で汚染された土を表現。人類が晒された危険な状況を示しているそうです。
開催期間は10月3日まで。
独特の空間の中で、普段目にすることのない感性に触れ平和について考える良い機会になるのではないでしょうか。
開催情報
Hiroshima Art Document 2018
国内外の作家による現代美術展
会期:2018年9月22日(土)~10月3日(水)
会場:旧日本銀行広島支店
開館時間:10:00 – 17:00(10月3日は15:00閉館)
入場無料