こんにちは、ポップジャパンPRチームの酒井です。
パンダ。
正確に言うならジャイアントパンダ。
白と黒のツートンカラーがアニメからそのまま出てきたキャラクターの様で大変愛らしいんですが、あの白黒の配置って実はちゃんと覚えてないですよね。
アニメやグッズのモデルになっていたり、最近だと五輪のキャラクターになっていたりで何かと目にすることが多いにも関わらず全然覚えてないんですよ、我々。
我々の記憶領域の隙を突いてくるのがパンダという動物なんです。
詳細な姿を思い出せないにも関わらず、概念としてパンダを愛らしいと思い続けている我々人間は今一度、生物としてのパンダを見つめなおし捉えなおす必要があると思うんです。
今回はそんな体裁は捨て置いて、社員たちにパンダを見本なしで描いてもらい、その記憶力の老いを嘲り笑う、そんな企画となっております。
それでは社員たちのイラストを見る前に正解のパンダを見ておきましょう。
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが目の周り、耳、前足、胸から背中にかけて一周、後ろ足が黒いです。尻尾は白いのでこの辺りがポイントかもしれませんね。
1人目
営業部から書いてもらいました。
ゆるいですね。
世にも珍しい、後ろ足の生え方が星のカービィと同じシステムをしているパンダです。
ちょっと前傾姿勢を取っているのが戦闘態勢っぽくて怖いですね。
目も怖い。
白黒の間違え方としては、胸周りの黒がない点と尻尾を黒くしてしまったところが減点対象ですかね。
このイラストを見てパンダじゃないと思う方も少ないと思うので、意図としては伝わる概念タイプのパンダです。
2人目
製造部からも参戦。
目の前で描き上げてもらったのですが、一筆目から明らかにスペースを考えていない目を描き始めたので頭を抱えそうになりました。
右の余白にパトリック・モディアノが描く不在の様なものを感じてしまいます。
描きながらパンダの尻尾は白いという豆知識をしきりに私に披露してきました。
パンダの配色を知ると人間はこうも傲慢になるのかと改めて知った体験ですね。
間違え方としてはやはり胸周りの黒がない点。
ここが盲点なのかもしれません。
3人目
パンダを描いてくれと言われて赤いペンで描き始める人間に戦慄しました。
ちょっとずつ全部違う感じですね。
前足、後ろ足は先だけ黒い、胸周りじゃなく腹部が黒い、なぜか口回りも黒い。
三倍満です。
あとパンダに尻尾はないと言っていました。
そんなわけねぇだろ。
こういう可愛くもなくもないくらいのキーホルダーが流行った時代、平成。
4人目
笹を持つことでパンダらしさを増強する狡猾なイラストです。
パンダと言えば笹、笹と言えばパンダ。
非常に伝わりやすいアトリビュートですね。
パンダって普通もう少し愛らしい目をしているはずなんですけど、このイラストのパンダは中三男子と同じ目をしています。
後ろ足と胸周りの黒がないですね。
ここまで胸周りの黒が忘れられがちな傾向がありますね。
5人目
イラストとしては大変かわいらしいですが、黒が足りてないですね。
ほぼ頭部のみ正解です。
シルエットがファミコンソフトのけっきょく南極大冒険に出てくるペンギンのペン太に似ています。
だから何だというんでしょうか。
またしても胸部分の黒が忘れ去られています。
我々の脳にどうしても残れない部分がパンダのここ説、立証もありうる。
6人目
全部違います。
マズルの下に口があるのを確認した時は夢かと思いました。
足は全て真っ白なくせに背中は真っ黒です。
尻尾も黒です。
何もかもが違います。
パラレルワールドか?
7人目
フィアットのパンダを描いたので失格です。
足回りが黒いのは高評価。
8人目
言い出した奴も描くべきという意見があったら怖いので私も事前に描いています。
シティボーイ故にデジタルですみません。
胸周りは黒いというのは覚えていたんですが、足のほうが違いますね。
黒過多は今回初では?
いらないディテールに凝り過ぎて検証の邪魔をしていますね。
こういう媚びを私は一番嫌います。
失格。
まとめ
ポップジャパンの社員はまともにパンダも描けません。
でもいいじゃない。
空はこんなに青いんだから。
(昨日撮った写真です。今は雨雲でドス黒いです)