のぼりは3ヶ月で交換すべし!?のぼりの寿命について実験してみた。その驚きの結果とは!

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のぼりとは、本来「目立つ」「注目を集める」ということが主な目的として立てられているものです。
しかし、その光景が当たり前になってしまえば、のぼりもよく見る風景の一部となってしまい、珍しさが薄れてしまうのもまた事実。
昨今、日々の生活の中において、改めてのぼりに注目してみる機会というのもなかなか少ないことではないでしょうか?

しかし、それでも「のぼりの誘導効果によってお店へと引き込まれた」という話はよく耳にします。
もしくは「お店に入ったきっかけを思い返してみるとのぼりを見たからだった」という声も。
ファミリーレストランの前には美味しそうなパスタののぼり、ショッピングモールには格安を売りにしている商品ののぼり…
私も通勤途中に牛丼屋さんののぼりを見て、何度たち寄りたくなったかわかりません。

お腹が空いているときや、土地勘のない場所で何かを探しているとき。
何かしらの突発的な欲求(ニーズ)が発生しているときに、のぼりの持つインパクトや訴求力が最大の効果を発揮すると言うのは、ありえない話ではなさそうです。

のぼりを製造している私たちにとって、自分たちの作ったものが綺麗に立派に販促物として世の中に貢献していることはとても嬉しいものです。
「ああ、役に立つのぼりのように、私も誰かの役立つ人になれるよう頑張らなきゃ!」
とさえ思えてしまい、思わず背筋が伸びてしまいます。

しかし残念ながら、このコは役に立っているのかな…と心配になるものも稀に目にします。
例えば、色が褪せていたりとか、ほつれてボロボロになっていたりとか…

色褪せたのぼりが引き寄せる二次災害

のぼりを製造販売している私たちからすると、その綺麗さというものはとても気になってしまうものです。
休日であろうと、のぼりを見かけたりなどしたならば、無意識に眼光が鋭くなりシビアな視点で仕上がりを確認してしまうなんてこともよくある話。ほとんど職業病ですね。
街中で熱心にのぼりを観察している人がいたら、それはきっと、業界と浅からぬ関係を持っている人か、のぼりにただならぬリヴィドーを燃やす「のぼりマニア」の方々だと思われます。
したがって、特に興味のない、意識的にのぼりを見たりしない人たち(多数派だと思います)からしてみれば、どの程度綺麗かなんてことは、さほど問題にはならないのかも知れませんね。
大事なことはそこに何と書かれていて、そしてそれが自分にとって有益な情報であるかどうかであり、少々破れていようが色褪せていようが綺麗であろうとなかろうと気にしないという人の方がよほど多いことでしょう。

ですが、想像してみてください。
例えば味に絶対の自信があるラーメン屋さんがあったとします。
それもただの自惚れや自信家ではなく、実際に本当に美味しいラーメン屋さんです。
店主自ら厳選しこだわり抜いた素材だけを使用し、添加物や化学調味料の類は一切ナシ。
じっくり丁寧に煮出したスープは雑味もなく、しっかりとした味わいながらスッと体に沁みわたります。
麺は国産小麦100%の自家製麺。
ランチタイムには麺大盛り無料か中ライス無料が選べます(11:30~14:00限定)。
これはもうミシュランガイドに掲載される日もそう遠くないでしょう。

完全に私好みのラーメン屋さんを想定してしまった感は否めませんが、このお店に一つだけ欠点を設定してみたいと思います。
それは「絶望的に外観が汚い」ということです。特にのぼりがヒドイ!
本当にもう古ぼけて色も褪せに褪せてしまい、ボロボロで見るも無残な有様ののぼり。
業界と浅からぬ関係を持っている人や、のぼりにリヴィドーを燃やす「のぼりマニア」の方々が目にしたら落涙を禁じえない程の代物です。

「完璧なラーメン屋を作り上げた店主がそんなものを立てるだろうか?」という疑問は残りますが、そこは設定上の話ですので何かしらのご都合主義と寛大な心でクリアさせていただくとして…

どうでしょうか?
いくら味がよいとは言え、そんな外観ですと家族連れの方々や女性はとても入りにくいことでしょう。
逆にそのように残念な店構えと極上の味とのギャップを楽しむマニアな人たちや、全国のラーメン屋を制覇することを目指す言わば「ラーメンプロ」からはコアな支持を受けるかもしれませんが、やはりそれは一般的とは言いがたい部分ではあります。
せっかくのこだわり抜いたラーメン。
一口啜ってもらえば多くの人に感動すら与えてしまうようなポテンシャルを持つ一品が「汚いのぼり」によって間口を狭められてしまうなんて、これを悲劇と言わずしてなんと表現すべきか私には分かりません。

綺麗なのぼりが良い。ではいつまで飾って大丈夫なのだろう。

そんな悲しい事態を回避するためにも、やはり外観を装飾するのぼりは出来るだけ綺麗であってほしいと願います。
考えてみれば、屋外設置ゆえに汚れやすく痛みやすいからこそ、どれだけ綺麗なのぼりを掲げているかということは、お店の気配りの行き届き具合を推し量る一つのバロメーターではないでしょうか。
先ほど設定したお店だって実在すれば、きっとケアの行き届いたピカピカで綺麗なのぼりを立てていることでしょう。ミシュランガイド掲載も時間の問題です。よかった。

しかし、ここで問題となるのが「綺麗さの基準」をどこに設定するかということです。
「綺麗な方が良いのはわかっている、じゃあどのくらい飾ったら綺麗じゃなくなるの?」
という疑問は至極ごもっとも。

ただ、こればかりは個人の好みや性格、嗜好、考え方で違ってくるものです。
例えば、テレビリモコンの置き場さえ決まっていなければ落ち着かないような綺麗好きで繊細な人もいる一方で、少しくらい散らかっていた方がむしろ落ち着くなんて人もいます。
やはり、そこには何かしらの指標がないと判断が難しい…
人の感覚に委ねられるものというものに指標を設定するということに難しさはつき物ですが、ここは一つ「のぼりが色褪せて綺麗じゃなくなるまでの期間」を「のぼりの賞見期限」として考えてみたいと思います。
賞味期限ではなく「賞期限」。
視覚に訴えるのぼりなればこそ、少し漢字を変えて表現してみました。

そして、この賞見期限を調べるための手段として、私たちは実際に社内において実験をしてみることにしました。

のぼりの賞見期限はいかに。結果は驚きの3ヶ月。

まずは実験に先立って、「のぼり」「替え時」というキーワードで検索をしてみました。
そして調査の結果では「3ヵ月経ったら変え時」というものが多く散見されました。
うんうん、なるほど。なんとなくではありますが、感覚的に「賞見期限って、それくらいかもなぁ」と思えてしまう数字です。
とは言え、これはあくまで私の感覚値。
引き続き「では、この3ヵ月という根拠は何だろう」と調べていったのですが、不思議なことに根拠らしきものが見当たりません。
もし仮に「3ヵ月が綺麗さの期限」ということが業界の常識とされていたとしても、そこに根拠がなければ、それは全く信用できない情報ということになってしまいます。
これはもしかして、お客様に新たな商品を買ってもらうため、業界を牛耳る悪の組織が考えた戦略なのではないかと邪推さえしてしまえそうです(業界を牛耳る悪の組織なんて聞いたこともないのですが)。

となれば。そうですね。ここはいよいよのぼりラボの出番です。
「根拠がなければ実験してみよう!実際的な数字でもって賞見期限を検証しなければ!」
というテーマと使命感に後押しされ、以下の方法で実験を行いました。

まず、写真のように様々な色ののぼりを3ヵ月間外に掲げてみます。
季節は5月末~8月。晩春から梅雨の時期を経て夏に至る、気候的にも変化が激しい時期でした。

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そして最初の1週間が経過。
すると驚くことに、すでに色褪せをしているのぼりがあるではないですか!
あまりの早さにびっくりです。「さすがに一週間で変化はないだろう」と完全に油断していました。

こちらが実際の写真です
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色は蛍光ピンク。右側の新品のぼりと比べて見れば違いは一目瞭然。驚きの白さです。
確かに蛍光ピンクは色褪せしやすいということで社内的にも「要注意」扱いとしており、お客様にもよく注意を促している色なのですが、しかしそれにしても…蛍光ピンク、恐ろしい子…ッ!

この様にそれぞれの退色具合を確認しながら継続して実験をしてみました。
そして気になる3か月後…
各々の色褪せは進みに進み、結果的に写真のような状態になっていました。分かりやすいよう比較対象として新品のものと並べています。

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(公正さを期す為に画像補正加工なしで掲載しております)

うわぁ!これは流石に綺麗とは言い難い!
「のぼりの綺麗さを保つ賞見期限は3ヶ月」であるという実証結果が出た瞬間でした。

のぼりは生もの。替える時は思い切って。

「のぼりの賞見期限は3ヶ月」説の根拠について調べるべくスタートした実験ではありましたが、確かに「3ヶ月経ったのぼりは綺麗じゃない。これは替えたほうが良いだろう」という結論を導き出すに足る結果となりました。
恐らく「3ヶ月」という数字が常識として使用されていた背景にも、先人たちの経験や同様の実験や調査の結果があったのだろうと推測されます。
そしてまた同時に「のぼりの賞見期限」が、自分たちの実験データとして導きだすことが出来たことは我々にとっても大きな収穫でもあり、説得力を得る機会となりました。

この賞見期限を意外と長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれだと思いますが、一つだけ言えることがあります。
それは「綺麗さの賞見期限が過ぎたものを使用し続けることはリスクである」ということ。
のぼりを飾る外観にも気を付けられないようなお店では、客足が遠のいてしまう可能性が否定できないということです。

「まだ使えるかも…」という気持ちによって、交換時期を逸してしまう状況というのも理解できます。
「もったいない」は日本の世界に誇るべき精神。
私自身、「まだ使えるから!」と言って捨てきることが出来なかった服など数え切れないほどです。

しかし服と販促物とでは、当たり前ですが使用目的がまるで違います。
自分自身のためのものとお客様に訴求するもので、新調しなかったことによるデメリットはまるで違う種類のものであり、そこに潜むリスクは計り知れません。
ビジネスを展開していく上で「のぼりを綺麗な状態に交換するもったいなさ」と「お客様を逃がすもったいなさ」を天秤にかけた時、どちらが優先されるかなんて言うまでもないことでしょう。

のぼりの賞見期限が3ヶ月であると今回の実験では実証されました。
この結果を受けて、例えば一定のサイクルでのぼりを交換する、言わば新陳代謝を促すような、そんなサービスを利用することで常に100%の実力をのぼりに引き出させるなんてことも考えてみてはいかがでしょうか。

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