365日のぼりアンケート!のぼりは日常の「プチ楽しみ」になれたのか?

2015年4月から2016年3月までの、約一年間をかけて行われた「365日のぼり企画」。
その全容に関しては、これまでのぼりラボの中でも複数回に分けて紹介してきました。

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のぼりが日替りで毎日変わると、人はそこにどのような印象を抱くのか?
そんな疑問と興味について検証するために、日常の景色に埋もれず、新鮮さを保つ屋外広告のヒントを求め、実際に1年間365日をかけて、のぼりを日替りで交換し続けました。
のぼりに書かれる内容も、社員から募集したフレーズや俳句、ことわざ、豆知識にクイズまで様々なものを用意。
まさにポップジャパンが全社一丸となって挑んだ企画ですが、気になるのはやはりその「効果」です。

のぼりが日替りで変化していることに気付く人はいるのか?
興味を持ち、毎日楽しんでくれている人はいるのだろうか?
心に残るような内容はどんなものだったのか?

効果検証として、実際に「365日のぼり」のにアンケートを実施。
今回はその結果を紹介します。

改めて「365日のぼり」企画の実施内容について

365日のぼりの設置場所は、会社から程近い「Aシティ中央」というバス停の前に設定しました。

こちらは、広島市安佐南区にある「西風新都」という住宅地の中にあるバス停です。
西風新都には、現在5万人を越える人が生活をしており、近くにはサッカーチーム・サンフレッチェ広島の本拠地である「EDIONスタジアム」が建っています。

バス停

また、西風新都から広島市の中心部に向かおうとすると、公共の交通機関を利用することが効率的だという立地条件がそろっています。
したがって、「Aシティ中央」バス停を利用する人たちを対象に「365日のぼり」の効果を検証しようという企画内容となりました。

アンケート調査の対象は「Aシティ中央」バス停留所の利用客。
調査時間を午前7時から午前8時までの一時間とし、計201名の方に回答をいただきました。

バスを待つ人々

以下、アンケートの結果を記します。

365日のぼりアンケート結果。一番人気だった企画とは!?

男女比は男性67%、女性33%。年齢層は50代の方が26%で、続いて10代の方が21%でした。
「のぼりの変化に気付いていたか?」という問いに関しては、ほぼ全員から「気付いていた」との回答をいただきました。
印象に残ったのぼりの内容については、「マメ知識もの」だったという回答を一番多くいただきました。
中でも多くの人の印象に残った内容は
「フランスパンの自販機がパリにはある。」
というもの。特に女性から多くの支持を得ました。

マメ知識01

次いで多かった意見は
「夏の俳句シリーズは面白かった」
といった内容。
夏の暑い日にバスを待つ時間の中で、ひと時の風流をお届けできていたのかも知れません。

夏の俳句

またその他にも
「誰がのぼりを変えているのか気になっていた」
「毎日楽しみにしていた」
といった、私たちの励みになるとても嬉しい言葉もいただきました。

日常の中にささやかな楽しみを
アンケート調査をしている私たちのそばを、通学中の小学生の集団が通ったときに
「あ、今日も違うー!」
という声が。
それは、のぼりというツールによってメッセージが伝わる瞬間でした。

今回のアンケート調査で一番印象に残ったと回答をいただいた「マメ知識のぼり」。
バスの待ち時間のような、少し退屈で、少し手持ち無沙汰な時間が少しだけ有意義になるような仕組みとして、普段、自分が意識している情報収集源(普段見ているテレビや新聞など)の外から、不意に入ってくるライトな知識が、人々に「おもしろい」という感想を抱かせていたのかも知れません。

365日のぼり

変わらないようで、でも少しだけ変化する日常の些細な「何か」。
そんな生活のおもしろさにつながる屋外広告を、今回の「365日のぼり」をヒントに、引き続きのぼりラボでは探求していきたいと思います。

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