行きたい ! 立てたい !「のぼり」隊!第三回 かき小屋だけじゃない「大野瀬戸かき海道」の奥深さに迫るの巻

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かき小屋てらいわ

前回に引き続いて、「大野瀬戸かき海道」の現地取材記事をお届けします。
今回は国道2号線沿いに建つ「かき小屋 てらいわ」にお伺いしました。

かき小屋てらいわ

    参考記事
  1. 行きたい ! 立てたい !「のぼり」隊!第一回「大野瀬戸かき海道」の巻
  2. 行きたい ! 立てたい !「のぼり」隊!第二回 「大野瀬戸かき海道」を五感で味わう黄金体験の巻

前回の島田水産では、「大野瀬戸かき海道」について「よく知らない」というお話を聞きました。
しかし、ブランドとして取り組みを進めるのであれば、「廿日市大野のかきが日本一美味しい!」と全国に広まって欲しいと、期待を込めておられました。

今回「かき小屋 てらいわ」へお邪魔した時は、リニューアルオープンしてから一月ほどしか経っていないタイミング。
直売所とかき小屋、そして「お食事処」を設置して営業されている店舗です。
他のお店とは一味違う、独自性をアピールしていくための取り組みと、常にお客様の視点に立って考える姿勢について、お話を伺いました。

最高のかきと魅惑のメニュー!だけどそれだけじゃない!
手作りの巨大のぼりから始まる「てらいわ」ワールド。

「かき小屋 てらいわ」は、JR山陽本線・前空駅から岩国方面に、国道2号線沿いを徒歩で約10分の距離にあります。
目印は大きな看板と、普通の店舗では中々見ることの無い「巨大なのぼり」。
「神社のぼり」を思わせるこちらののぼりは、従業員の方が自身で作られたそうですから驚きです。

かき小屋てらいわ

海沿いの、それも他に目立つモノが特に見あたら無い景色の中で、この大きさは圧巻。
遠くからでも目に入り、「あれは何だろう?」と興味を惹き付けるという、のぼりに与えられる基本的な役割を最大限に発揮しています。
さらに「かき小屋 てらいわ」の場所を人に説明するときには「大きなのぼりが目印だよ」と一言で分かりやすく説明できる点で、クチコミやSNSでのシェアしやすさも期待できます。

また、道路沿いに建つお店には、広い駐車場が用意されているので、車でも安心して来店することができるでしょう。
その駐車場にも「焼かき」と書かれたのぼりや、「かき料理」の看板が設置されており、目印としての分かりやすさは確保されていました。

しかし、今回取材に対応して下さった義本幸一郎(よしもとこういちろう)さんによると、現在の屋外広告だけでは、まだまだ足りていない部分があるのだとか。
「店舗としてアピールしたいことが、十分に発信できていない」と語ります。

義本さま

義本さん「かき小屋と併設した「お食事処」としてやっていく上で、今は『なんでも出していこう』という考えです。たとえば、「かきが苦手な人」には「かき以外のもの」も出したりとか。なので、浜焼きのコーナーでも、かきの他にサザエとかホタテが入った『海鮮セット』を用意しています」

かき小屋てらいわ

義本さん「ランチ営業もやってるんですけど、4~5人でいらっしゃった時とかに「かきの入ったメニューしかない」ってなると、使い難い店と思われますよね。なので、ステーキ定食を置いてみたりとか、お子様ランチを用意したりしています。子供って海老とか色々食べたがるじゃないですか(笑)」

お子様を持つ義本さんとしても、「かき尽くしに飽きてしまう」子供の気持ちが分かるそうです。
しかし、今設置してある屋外広告物では、どうしても「かきを食べるところ」というイメージが先行。ランチや、かき以外の料理を提供しているという情報については、まだまだアピールが弱い状況です。
「例えば平日のお昼に、サラリーマンの方がランチを食べに来る数が増えたらおもしろいですよね」と義本さんは語ります。

寺岩ブランドの魅力は、なんと言っても「大粒のかき」!
それを大事に想い、大切に守っていくと言う気持ちは強く、一点の曇りもありません。
しかし同時に、かきだけに留まらず幅を広げている魅力を発信することも大事なポイント。
そこで得られるお客様と評判も、無視できません。

かき小屋てらいわ

義本さんのお話からメニュー展開の特色を把握した上で、改めて現在の屋外広告の展開を見渡すと、確かに「かきが買える!食べられる!」というアピールほど、他の魅力が伝わり辛い状況です。
しかし、道路に接した面に大きな駐車場が用意できている環境は、のぼりや幕などを使ってドライバーに情報を伝達する手段の様々なバリエーションを展開できる大きな利点があります。
例えば、現在の「かき」を全面に押し出したのぼりを差し替えなくても、別のメニューやサービスの案内をプラスしていくことで、より様々なニーズと、その組み合わせに訴える相乗効果を狙うこともできるでしょう。
お話を聞けば聞くほど「かき小屋 てらいわ」の持つ伸びしろと、発展性への期待が広がります。

「大野瀬戸かき海道」のヒント発見!てらいわの持つ驚きの歴史が明らかに。

前回から引き続いて、今回の取材の目的は「大野瀬戸かき海道」についての取り組みを現地でヒアリングすることです。
島田水産では「よく分からない」と聞きましたが、さて「かき小屋てらいわ」ではどうでしょうか?

義本さん「正直「大野瀬戸かき海道」については、ちょっと分からないですね。ごめんなさい」

こちらも、何となく心づもりは出来ていましたが、やはりと言うか「よく分からない」とのお言葉。
しかし、全く関わりが無いということではなく、直売で扱っているお持ち帰りには「大野瀬戸かき海道」という熨斗(のし)を付けているそうです。
聞けば、その熨斗は大野町の漁協で買えるらしく、実際に直売所に置いてある実物を確認できました。

かき小屋 てらいわ

かき小屋てらいわ
これか!確かに「大野瀬戸かき海道」って書いてある!!

義本さん「大野には沢山のかき小屋も並んでいて、直売所も沢山あります。ここが観光地みたいになって、みんなで盛り上がればいいですよね。大野瀬戸かき海道には、もっともっと県外へのアピールを期待します」

「かき小屋てらいわ」の歴史は、15年ほど前に寺岩社長が、小さな直売の店舗を開かれたことから始まります。
お客様の増加に伴って、お店の規模も次第に大きくなり、なんと現在の浜焼き方式でかきを食べる「かき小屋スタイル」を確立したのは、寺岩社長であるという説もあると聞いて驚きました。
それだけに、かきへの想い入れも強く、大粒のかきを「寺岩ブランド」として社員一同で大変大事にされているのでしょう。

お客様の層も幅広く、カップルで来る方もいれば、県外からマイクロバスで団体客が入ることもあるのだとか。
広島や宮島の観光をしたあとに、浜焼きコーナーを楽しむという流れが鉄板のコースなのだそうです。
大型バスも止められるような、大きな駐車場があるからこそ実現できるのでしょう。
また、最近は海外からのお客様も増えているようで、台湾やアメリカからも多くのお客様がいらっしゃるそうです。
「広島を代表して接客してますよ!」と義本さんから力強い言葉をいただきました。

大きくて、一年中味わえて、生でも食べられる。「かき小町」という名の衝撃!

駐車場に立つのぼりをふと見ると、「大野瀬戸かき小町」と書かれたのぼりが目に入ります。

かき小屋てらいわ

シンプルさを極めたようなのぼりですが、それだけに風にはためく姿が目に入り、目の端に入ってくる情報でも内容が認識できます。
しかし、気になります。「大野瀬戸かき小町」?

「大野瀬戸かき小町」と「大野瀬戸かき海道」。このあまりにも似すぎているこの名称は何なのでしょうか。「大野瀬戸かき海道」に繋がるヒントの気配を感じます。詳しく聞いてみました。

義本さん「『大野瀬戸かき小町』は、広島県の水産技術センターで種を作っている広島県のブランドです。直売所でも売っていますよ。大きさで言えば「岩がき」くらいの大きさのものが獲れます。店内の浜焼きでも召し上がっていただけます。ちょっと持ってきますね」

かき小町
ドンッ!!

大きい!!
横に並べたスマートフォンと比べると、その巨大さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
ここまでの大きさまで育つと、肝心の身の方だってしっかりと大きなモノになっているそうです。

義本さん「もちろん、ここまで大きくするのにはリスクもあって、途中で死んでしまうものもあります。だから、売値と手間を考えたら採算が合わないと言って扱わないトコロもありますね。大野近辺の業者と、呉の方でも扱っています。」」

これだけの大きさですので、その殻をお皿に見立てた一品料理も提供しているそうです。
チャンチャン風にしたり、レモンクリームをつけたりと、料理のお話を聞いただけで「絶対美味しいヤツだ!」と実感できます。もちろんシンプルに焼いていただく事も可能です。

かき小屋てらいわ

義本さん「この時期ですと生食もできますよ。もちろん、生食で提供できるように24時間浄化したりと、色々と手間もかけてますが、生で食べたいという声は多いですからね」

実際に、「酢がき」を注文されるお客様も大変多いそう。また一年中で食べられる品種であるということも大きな魅力です。
まだまだ、世の中に広く知られているとは言えないそうですが、巨大さのインパクトと確かな美味しさ、そして一年中食べられるというかき小町。
取材などの機会を通じ、話題となっていくことが楽しみだと義本さんは笑います。

一味違ったお店を目指して。屋外広告の力で実現できることは。

リニューアルオープンからちょうど一月を迎え、店舗としての改善に向けた課題が見え始めてきた義本さん。
のぼりや幕といった、屋外広告を扱う我々がお伺いしたタイミングを「ちょうど良かったのかもしれない」と考えておられました。

義本さん「設置している大きな看板も昔はありませんでした。でも、いざ取り付けてみたら平日でも売上が少し上がったんです。この食事処も、夜は『海鮮居酒屋』みたいになります。そういった情報もアピールしていきたいのですが…しかしお店として『ブレ』があってもいけない。難しいところですね」

「かき小屋てらいわ」は、国道2号線沿いに建ち、近隣に目立った店舗が無いこともあり、自ずと、お店の前を走る車のスピードは速くなります。
このような状況で、ドライバーの視覚に情報を届けるとすると、細かい内容が書かれたのぼりは不向き。
キャッチーで分かりやすく、例えば「ランチ平日○○円」と必要最低限の情報が書かれたのぼりを何本か連続で立てた方が、視覚情報として分かりやすく、高い引き込み効果が期待できます。
広い駐車場があることは、車の往来が多い立地で大きなポイントと言えるでしょう。
のぼりなどを設置するスペースも十分確保できる好条件が揃っています

かき小屋てらいわ

しかし、海風が強くダイレクトに吹き込んでいるので、アイテムの種類や使用する素材には慎重な判断が必要でしょう。

また店頭幕を設置することで、お店自体の質感の違いを演出すると、「かき小屋」との差別化も図れます。
一味違う「お食事処」としての存在感をアピールすることで、幅広い「食」を楽しめそうだという印象を与えることでしょう。

かき小屋てらいわ

屋外広告による情報の発信と、そこから生じる拡散のストーリーは、お店や地域の賑わいを生み出しながら、同時に、引き込み効果によって訪れた人の満足、そして感動によって展開していきます。
「かき小屋てらいわ」でも、既に大きな神社のぼりや看板を設置することによる来客数の向上という実績と実感を持たれながら、次の施策を探っておられました。
その中に「大野瀬戸かき海道」を利用するのも、また一つの手段でしょう。
残念ながら、今回も「大野瀬戸かき海道」そのものについての情報は多くありませんでした。
しかし、大野のかきを扱うことの誇りと、ブランドとして広がって欲しいという期待が込められていることは強く感じます。
今はまだ知名度が高いとは言えませんが、「大野のかきを盛り上げ、全国に知れ渡る存在にしたい」という願いが、「大野瀬戸かき海道」として実を結べば、それは理想的なゴールと言えるでしょう。
そんな盛り上がりを呼び起こすために必要なものは何なのか。
のぼりラボとして、屋外広告の力を発揮すること機会はどこにあるのか。

引き続き調査を続けます。

かき小屋てらいわ

ご協力いただき、ありがとうございました

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取材協力:かき小屋てらいわ
〒739-0426 広島県廿日市市物見東1-1-34
代表電話:0829-50-5517 / FAX:0829-50-5518
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