のぼりの立て方は3パターン!! 戦略的に効果を発揮する連続設置でグッジョブの存在感!

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連続のぼり

以前、「のぼりラボ」の記事で、「のぼりを並べて設置する間隔は180cmが最適」というお話を、掲載したことがあります。

    参考リンク
  1. のぼりを設置する最適な間隔は180cm?社内アンケート調査を経てさらに一歩踏み込んだ正解値を追った。

これは、社内アンケートを実施した結果と、人間が最も美しく感じると言われている『黄金比』という考え方を、組み合わせて導き出しました。
地上から見て約3mの高さになる、のぼりの効果的で最適な設置間隔は、黄金比(1 : 1.618)に当てはめることによって、180cmという結論になったのです。

しかし、そもそも、のぼりを並べて立てるというコトに、どのような意味や効果があるのかという、根本的な疑問が残りました。
例えば、アピールしたい内容がいくつかある店舗なら、その理由が想像できます。
アピールしたい内容ごとに、それぞれ違ったのぼりを並べて立てることは、よく見られます。
しかし「同じ内容ののぼり」が、何本も立てられている店舗も、また多く見かけます。
同じ内容ならば、店頭の目立つ場所に1本ずつあれば良さそうなものですが、10本以上並べて立てているお店が、世の中にはいくつもあります。
このような連続するのぼりは、どのような効果が期待され、立てられているのでしょうか。
今回は、「連続して立てられているのぼり」、略して「連続のぼり」の効果について調査してみました。

連続とは数学であり哲学。この世界は連続の法則で回っている!?

最初に、「連続」という言葉そのものについて、調べてみました。
この言葉自体は、「連続ドラマ」や、「連続優勝」といったように、日常的に使われている言葉です。
主に「続けて○○」といった意味で使用され、難しく考えることは、あまり無いでしょう。
今回取り上げている「連続のぼり」という名称も、「並んで立っているのぼり」という意味で使っています。

しかし、改めて言葉の意味に注目すると、「連続」とは数学や哲学の分野で、非常に専門的で深い意味を持っていることが分かります。

例えば、数学における「連続の定義」では、「いくら拡大しても近くにあって差が無いことを示す極限概念」、あるいは「異なる位相空間のあいだの関係を表す最も基本的な枠組み」とされています。難しいですね。

連続性

また、哲学における定義について調べてみると、「猫と犬に連続性はあると思うか?」という問いに辿りつきました。なんだか哲学的ですね。
一見、猫と犬では別の種類の生き物なので、そこに連続性は無いように思えます。
しかし、ここに「哺乳類」というキーワードを持ち込むと、猫や犬は哺乳類なので、その点では関係性(≒連続性)があると、考えられます。

かなり単純化された、大ざっぱな例え話ですが、このような「あらゆるものに連続性を見出していこう」とする、連続主義という考え方が哲学の世界には存在します。
そして、その考え方では、宇宙進化における究極の目標とは、あらゆるものが、「一つの完全な連続体として結晶化すること」とされています。
私たち人間は、その宇宙進化の最も小さい一部を担っているのだそうです。

ここまでの話、やっぱり難解ですね。
それでも「連続」という言葉。調べれば調べるほど、底の深さを思い知らされます。

連続のぼり効果の最大化。抜群の威力を発揮する設置パターンを3つ紹介。

気を取り直して、連続のぼりの効果について、具体的に考えてみます。
連続してのぼりを立てる際に、一般的な間隔は180cmが最適でした。
そこに加えて、並べるのぼりの組み合わせには、幾つかのパターンが考えられます。
当然ですが、どのような情報やメッセージを発信したいかという目的によって、使用されるパターンと効果は変わります。

キレイに整理され、賑やかさの中に落ち着いた印象を与えたいのか。あるいは、その時々の「イチ推し」を目立たせるために、あえて他ののぼりを引き立て役にするのか。
考え方は目的によって様々ですが、今回はその中から、代表的で汎用性の高い3パターンを紹介します。
それぞれのパターンと効果についてご覧下さい。

パターン1 : 同じのぼりを並べて設置する : 【効果:基本の相乗効果によって、安心感や高級感が増す】

連続のぼり

これは、自動車のディーラーなどの店舗でよく見られる設置パターンです。
全てを同じ柄にすることで、見た目に統一感が生まれ、綺麗に整えられた印象を与える効果があります。
基本に忠実な設置方法とも言えますが、オーソドックスだからこそ、間違いが無く、好印象を与えます。
最も汎用性が高い設置方法で、多くの店舗で採用されています。

パターン2 : 一つだけ異なるのぼりにする : 【効果:視覚的なインパクトが大きくなる】

連続のぼり

あえて異なったテイストを入れ込むことにより、より強い印象を引き出す効果があります。
例えば、黄色いのぼりがいくつか並んでいる中に、一本だけ赤いものが立っていると、それは明らかに目立ち、注目を集めます。
その1本が、お店のオススメが宣伝されているものだと、のぼり1本に、より強く「一目で伝わるメッセージ」を持たせることができるのです。
色彩効果や心理学などを組み合わせて、立てることも有効です。
連続する意味が強調されて、さらに強力なインパクトが期待できます。

パターン3 : 全て異なるのぼりにする : 【効果:心理学的に賑やかな印象を与える】

連続のぼり

「並んで立てられている」という点で連続性は保たれていますが、一見するとまとまりの無い印象を受けます。
しかし、実はそのまとまりの無さによって、逆に賑やかさが演出されるという、テクニックが用いられます。
実は、ここにゲシュタルト心理学で言われている「近接の要因」が、戦略的に組み込まれています。
この近接の要因とは、「距離が近いものは、ひとまとまりとして認識されやすい」という法則です。
設置の間隔や配色のバランスなど、基本に忠実な設置の上に成り立ちながら、心理学を応用した、高度な設置パターンと言えるでしょう。

連続の持つ効果で、連続のぼりの存在感を最大化する。

世界の音楽史に名を残すモーツァルトは、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世に「素晴らしい曲だが、音符の数が多すぎる」と言われた時、「音符一つとしてカットできない」と反論し、音楽のすばらしさは、連続する音の美しさであると説きました。
また、私たちのDNAは、連続する「らせん構造」で形作られています。
時間、意識、生命、そして宇宙と、いくらでも話のスケールを大きく出来てしまうのが、恐いところですが、調べれば調べるほど、私たちは常に「連続性」の中で生きていると感じられます。
昨日、今日、明日。あるいは、過去、現在、未来と続く、時間の流れは連続ですし、先人たちからの知識の継承もまた、連続して進行する財産です。
詳しくはよく分からないのですが、さかのぼれば何万年か前のアフリカの女性にたどり着くという、人類の原点から私たちへと連なる生命の道筋もまた、連続そのものです。

古今東西、あらゆるものが、連続として定義できるのであれば、今回の「連続のぼり」のような「実際に具体化された連続性」に、人々の関心を引く効果があることは、自然なことだと思えます。
その上で、連続性を整理しコントロールすることが出来れば、戦略的にのぼりの存在感を高めることもまた、可能になると言えるでしょう。

今回紹介した連続のぼりのパターンは3つでしたが、それ以外にも様々な並べ方が考えられます。
例えば、グラデーションのように色合いのパターンを揃えることで、視覚効果を演出したり、異なるのぼりの中であっても、そこに連続したメッセージを入れ込むことによって、連続性の意味を複雑に重ねていく効果が生まれます。

ただ並べるだけでも、一定の連続のぼりの効果は引き出せるかも知れません。
しかし、それだけでは、魅力や面白さを100%発揮することは不可能です。
連続のぼりのポテンシャル(潜在する力)を、最大限に引き出す演出の組み合わせは、届けたいメッセージの数だけ存在します。
のぼりラボでは、その一つ一つのケースに当てはまる「連続のぼりの正解値」を調査し、追いかけて行きます。

    参考リンク
  1. 連続(数学)-Wikipedia
  2. チャールズ・サンダース・パース-Wikipedia
  3. ゲシュタルト心理学

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