――― マーケティング部 大川 ―――
今期入社の大川さん。
普段は草食系男子のようですが、着実そして確実に仕事をこなす姿勢は頼もしく、これからの活躍が楽しみです。
今回の取材では、入社までの経緯からデザインという仕事に対する姿勢、今後の展望と静かに燃やし続ける「野心」について率直に語ってくれました。
―――まず最初に、ポップジャパン入社のきっかけですが、先生の紹介だそうですね。これは先生から直接「ポップヒロシマ(当時)を受けてみては?」と紹介されたのですか?
そうですね。もともとは学校の先生と会社の人が知り合いで、専門学校の1年生のときにポップヒロシマ(当時)のインターンシップを紹介していただきました。それが始まりですね。
―――実は大川さんには当社の特設サイト「集客玉手箱」の「既製品」もデザインしてもらっています。そのきっかけもインターンシップだったのですか?
はい。ただ正直ところ、学校に行きながらの作業は忙しくて大変でした。
―――しかし、その時の経験が、今はデザインをしている上で、役立っているなんてことはありませんか?
デザインをする上で直接役に立っているかと言うと難しいですが、当時よく他の既製品をデザインしている方のプロセスを聞いていました。仕事でデザインをしている方のスピード感を、学生のときから知ることができたのはいい経験でした。
―――その後、いよいよポップジャパンへと入社されるワケですが、それは自分からの志望とスカウトのどちらだったのでしょう?
会社から直接の誘いは無かったと思います。ただ会社説明会で就職試験の申し込みがあるから来てみたらと言われまして、その時の印象が良かったので志望しました。
――― 就職が決まって周囲の人たちの反応はどうでしたか?
比較的早く就職先が決まり、その点は紹介してくださった先生含めて喜んでくれました。
―――それから入社して会社の印象はどうでしょうか?
年が近い人が多いのでワリと楽しく仕事ができています。人間関係がユルイというか比較的フレンドリーな職場ですね。
―――確かに人間関係がギスギスした職場ではないですよね。周りの先輩や上司はよくしてくれていますか?
よくしてくれています。本当ですよ(笑)。
―――そういえば入社してわずか2週間のタイミングで、社名がポップヒロシマからポップジャパンに変わりましたよね。これはやはり驚きましたか?
入社前の説明会で『社名が変わる』という話を聞いたような気はするのですが、実はよく覚えてないんです。でも入社した後に『本当に変わるんだ』と驚きました。友達にも『ポップヒロシマって会社に就職した』と言っていたので、改称した後は『転職したの?』と聞かれるので毎回説明しています(笑)。
―――入社してまだ約2ヶ月ですが、もう自分がデザインしたのぼりが立っている姿を目にされたのですか?
通勤路にあるので毎日見ています。やはり自分が手掛けたものが町にあると『やった』って思っちゃいますね。
―――やっぱり人に言いたくなりますか?
そうですね。もう結構言ってます(笑)。実はそれが楽しみだったりなんかして。
―――自分が作ったものが世に出るって単純に嬉しいですよね。
そうですね。学校でデザインするのと会社でデザインするのは、大きな違いでもあると思います。
―――やりがいですか?
やりがいですね。
―――仕事においては、先輩の技術を盗もうと日々努力されているようですが、盗めていますか?
技が多すぎて大変ですね。
―――皆さん色々な技を持っていますからね。それも経験の中で、先輩から盗んできたものじゃないでしょうか。
入社三ヶ月で盗めるものなんて全然です。1%くらいかな。
―――そうは言っても実は結構盗ませてくれてる部分もあると思いますが。
そうですね。そこは助かっています。次は記事の書き方を盗んで、のぼりラボの執筆もやってみようかな。
―――期待しています!
―――話は変わりますが、学生時代、勉強はどうでしたか?苦手でした?
基本的に大嫌いでした(笑)。年上の人と会話したら、すぐにボロが出ます。
―――確かにアルバイトや会社では、色々な年齢の人と話す機会が増えますよね。
政治などの話もよく分からなくて…勉強して話についていきたいと最近思います。あと広島カープの話題は必須ですね。
―――今後挑戦してみたいのは「脱ペーパードライバー」とか。
1年半くらい運転してないから怖いんですよね。実家でもあまり乗らないし…これから仕事でも使うだろうから、練習しなきゃいけないですよね。今年の目標にしようと思います。
―――これはもう車買うしかないですね。
まずは仕事で稼ぎます(笑)。
―――就職を前後してのタイミングで一人暮らしを始めたと聞きました。もう慣れましたか?
最近は友だちを呼んで家飲み会をよくしています。
―――これから会社に対して求めることはありますか?または自分がこうありたいという未来像とか聞かせてください。
えー、どうでしょう。
―――例えば社内の掲示物とか結構遊び心があるものが増えましたよね。この辺りは大川さんやデザイナーの存在が大きいと思います。
そうですね。話題になるデザインも含めて、まずはマーケティング部の力で会社を引っ張っていけたらいいなと思います。
―――それはマーケティング部が、もっと大きな流れを作っていけたらということでしょうか?
今はまだ個別で色々動いてはいますが、大きな効果は出ていないような気がします。それがどんどんつながり、会社そのものに大きな影響が出せたらいいなと。
―――いいですね。頑張りがいを感じます。
5年以内に結果を出したいと思います。
―――なるほど会議(*)などについてはどうでしょう。
去年開発した『勝ちタイツ』のデザインは、パッケージも併せて、先輩デザイナーが担当された話を聞いたので、今年何か出るときは僕が是非デザインしたいと思います。
―――デザインをしているとやはり自分のデザインを世に出したいですよね。
どんどん出したいですね。実は欲と野心のカタマリですよ(笑)。
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(※)なるほど会議:
ポップジャパン社内で行われている若手社員による新商品開発に向けた企画会議。
インタビュー2016年6月
取材・文/石川